永続するファミリービジネスを構築するには、家族(ファミリー)分野における課題対応が不可欠となります。複数ファミリーが共同で事業を営んでいる場合は、そのファミリー間の調整機関の設置、単体ファミリーで事業を営んでいる場合は、家族間の考えのすり合わせや後継者育成などが課題となります。それらの課題に対して、ファミリービジネスコンサルタント(ファミリービジネスアドバイザー)が支援します。
①家訓・家憲策定支援
②ファミリーミーティング、ファミリー評議会運営支援
③後継者育成支援
④家族問題カウンセリング
その他家族分野に関するコンサルティングサービスについてのお問合せはこちら
①家訓・家憲策定支援サービス
概要
- 100年、200年続くファミリービジネス(老舗企業)は、ビジネスに関する取り決め(経営理念、行動規範など)の他に、家族に対する取り決め(家訓・家憲)を定めています。
- 創業者や中興の祖が持つ家族に対する価値観を明文化しておくことで、後継者や親族、子孫に対して、将来に向かってその価値観を伝承していくことができます。
- 家訓・家憲では、例えば、家族のビジネスに対する考え方として、「仕事観」「商売の判断基準」「従業員に対する考え方」など、一族に対する考え方として、「家族登用のルール」「後継者の育成方針」「一族の管理方針」など、お金に対する考え方として、「資金の運用方針」「利益配分のあり方」「借入のあり方」などが定められています。
- 三井家、住友家、岩崎家、豊田家など多くの家訓・家憲(例)を示しながら、ビジネス面も加味した一族に適した家訓・家憲の策定を支援します。
特徴
- 世界、日本のファミリービジネスに対する見識が豊富なファミリービジネスコンサルタント(ファミリービジネスアドバイザー)が家訓・家憲の策定を支援します。
- 三井家、住友家、岩崎家、豊田家など長期に栄えた約40家(約500条)をデータベースとして登録しており、そのデータベースを活用することで、家訓・家憲が充実化させることが可能です。
進め方
- ご契約後、ファミリービジネスコンサルタント(ファミリービジネスアドバイザー)が貴社資料を確認しながら、ファミリーと一緒に家訓・家憲の材料を集めて討議を行いながら、家訓・家憲を作成していきます。
※本コンサルティングサービスの関連プログラムとして、弊社のコンサルティングにおけるエッセンスをテキストと動画による学習プログラムとしてとりまとめ販売しているプログラムも別途ご用意しています。
②ファミリーミーティング、ファミリー評議会運営支援サービス
概要
- 家族(一族)のコミュニケーションとして、親子、兄弟姉妹、家族親族間において適切にコミュニケーションが行われていない場合、相続などのタイミングで思わぬ問題が発生することがあります。
- 創業者が経営承継していくには、家族内の後継者の育成に加えて、後継者と就業しない兄弟姉妹との関係性の醸成が重要となり、家族会議、ファミリーミーティングを実施することで、就業しない兄弟姉妹(特に株式を保有している場合)についても、ファミリービジネスの状況を理解してもらい、相続の方針などにもあらかじめ理解を得ておく必要があります。
- また、ある程度、事業継承が行われ、また企業規模が大きくなっている場合は、家族以外の親族がファミリービジネスに関わっていることが多く、家族親族(本家・分家)間でのファミリービジネスについての状況を共有する場としてファミリー評議会が必要な場合があります。
- ファミリービジネスの本来の強みである一族の結束をベースとした人材の確保の仕組みなどを構築すべく、弊社のファミリービジネスコンサルタント(ファミリービジネスアドバイザー)がその仕組みづくりから運営まで支援します。
特徴
- 単に家族会議や家族親族間の話し合いの場の設定だけではなく、ファミリービジネスが永続できるような組織体とすべく、ファミリー全体のビジョン(目指すべき姿)、ルールづくり、コミュニケーションの活性化、人材育成、事業概況の共有などを検討し、ファミリーのガバナンスを構築します。
- ファミリーミーティング及びファミリー評議会では、親子・兄弟姉妹といったテーブルミーティングの規模から、独立したご子息ファミリーや本家・分家を含むような2,3家族の中規模、5家族以上の大規模なファミリー評議会までを対象とします。
進め方
- 企業やファミリーの状況によって、支援する内容が異なるため、まず、「ファミリービジネスコンサルタント顧問サービス」をご契約頂き、その契約の範囲で、貴社の現況をお伺いし、貴社に最適なファミリーミーティング、ファミリー評議会運営についてご提案します。
- 下記関連サービスにおける「ファミリービジネスコンサルタント顧問サービス」の概要をご確認頂き、コンサルティングサービスに関してお問合せください。
③後継者育成支援サービス
概要
- ファミリービジネスの推進において、後継者の育成は重要な論点の1つとなります。そのために、経営者との面談や雑談時に、後継者の育成について質問されることが多くなっています。例えば、息子が大学生であるが、卒業後、自社に直接雇用した方が良いのか、他社で修行した方が良いのかなどです。
- 後継者の年齢や状況に加えて、ファミリービジネスの状況によっても、その対応は異なることになりますが、後継者育成に詳しいファミリービジネスコンサルタント(ファミリービジネスアドバイザー)が貴社の状況(経営、所有、家族の観点)から最適な後継者育成についてアドバイスを行います。
特徴
- 後継者育成についてはファミリービジネスの主要な研究分野となっており、研究事例も多く、育成のフレームワークも多く存在します。それらの知見やこれまでの多くのファミリービジネスの後継者育成で培ったノウハウを踏まえたうえで、アドバイスを実施します。
進め方
- 企業やファミリーの状況によって、支援する内容が異なります。
- 就業前の後継者に対する後継者育成に関するアドバイスは、貴社のファミリービジネス全体の状況を把握する必要もあり、まず、「ファミリービジネスコンサルタント顧問サービス」をご契約頂き、その契約の範囲で、貴社の現況をお伺いし、貴社に最適な後継者育成についてご提案します。
- すでに後継者が就業されている場合、実践的な人材育成が有効であると考えています。下記関連サービスにおける「プロジェクト型後継者・経営幹部育成支援サービス」の概要をご確認頂き、コンサルティングサービスに関してお問合せください。
④家族問題カウンセリングサービス
概要
- ファミリービジネスのオーナー家族において、その特殊な環境からご子息の方が悩みを持たれることも多くなっています。
- そこで、オーナー、その配偶者、ご子息に対して、家族カウンセリングを行い、そのような状況を改善していくことを目指します。
特徴
- ファミリービジネスは経営、所有、家族のサブシステムから構成されるシステムであるために、それぞれの分野からどのようにカウンセリングを実施すればよいかを考えたうえで対応します。
- また、個人カウンセリングではなく、家族というシステム全体を機能させるべく、家族単位でのカウンセリングを実施します。
進め方
- 現況をお伺いした後に、カウンセリングに関するご契約(カウンセリングの進め方、方法(面談、電話、スカイプ等)、時間単価など)を締結して頂き、その後、各人に対してカウンセリングを実施します。
- 基本的には家族1人1人に状況を確認したうえで、家族単位のカウンセリングを実施します。
- 原則、時間単価を設定し、カウンセリングの実施日程を決めて、カウンセリングを実施していきます。そのため、途中でその内容に疑問・不満等が生じた場合は、いつでも解約することが可能です。オーナー、家族の方の意向を大切にして進めてまいります。